欧米の多くのトップビジネススクールで使われている「Valuation」。本勉強会では、このValuation 5th editionを原著で輪読することで、企業価値評価の分析手法及びコーポレートファイナンスの基礎知識を身につけることを目的としています。
■対象者
・コーポレートファイナンスを学びたい方
・企業財務について詳しくなりたい方
・企業価値分析を学びたい方
・株式、投資信託等の投資に興味がある方
・MBAに興味のある方
■参加条件
・テキストを持参する方
・必ず予習をやってくる方
・英語で教科書を読む意気込みがある方
・積極的にディスカッションに参加できる方
■時間
1~2ヶ月に1回。土曜日もしくは日曜日を予定。
1回で3~4チャプター程進める予定。
■場所
文京シビックセンター(後楽園)
■テキスト(テキスト持参の勉強会です。英語、日本語どちらでも可です)
Valuation: Measuring and Managing the Value of Companies, University Edition (原著)
企業価値評価 第4版 (日本語訳)
※原著では第5版、日本語版では第4版が最新のものとなります。
■目次
Part1 Foundation of value
Part2 Core Valuation Techniques
Part3 Intrinsic Value and the Stock Market
Part4 Managing for Value
Part5 Advanced Valuation Issues
Part6 Special Situations
■テキスト使用校(「トップMBAの必読文献より」)
タック経営大学院、コロンビア大学、シカゴ大学、ケロッグ経営大学院、INSEAD他
■本書の概要(「トップMBAの必読文献より」)
企業価値を作り出し、管理するという「企業価値創造」の本質を、以下の5つにまとめている。
①「投下した資産が資本の機会費用を上回るリターンを生み出すことで価値が創造される」。つまり、単にリターンをあげるだけではだめ、ということで相対的な資本効率を考える必要があるということ。
②「将来キャッシュフローもしくはエコノミックプロフィットの現在価値を最大化する戦略をとることで、価値が創造される。」目先の利益だけではなく、将来にわたり拡大再生産できる事業性を持つ投資を行うべきである。
③「ROIC(投資資本利益率)が資本コストを上回る限り、成長により価値が創造される。」あくまで投下資本に対する利益を評価すべきである。(ROIC=税引後営業利益÷投下資本、投下資本=純資産+有利子負債)
④「株価は企業の将来の業績への市場の期待で決まるもであるが、市場の期待は正確な業績予測によるものとは限らない。」これは不完全な市場の前提においては当然であり、四半期開示などのルールと短期的な売買を繰り返す投資家の存在により、株価に基づく時価総額は大きく上下し得るということだ。
⑤「株主が得るリターンの大きさとは、主として企業の将来の業績への期待(株価)と実績の格差で決まる。」期待(予測)と実績に差がなければ株価は動かないが、その期待を裏切ったときに初めてリターン(または損失)を得る、ということである。